地震前駆の電磁雑音については、地震に関係のない雑音を分離することが大切ですが、そのヒントともなり得る落雷雑音を、宮城県内7箇所の観測点で(偶然に)観測出来ました。
 特に、地震前駆雑音に敏感に反応する『大六天山の不思議』解明の手がかりになる貴重データと考えています。

【今回の検証から】
@落雷ノイズは同時性があること、スパイクノイズとして観測されることが確認できたことにより、この種の成分除去が確実に実施できる。

A落雷に至らない空電ノイズと地震前駆雑音との分離・識別は最重要課題ですが,今回の観測事象から多地点同時観測を行う事によりかなりの精度(選択度)向上が期待できる。

Bこれまでのデータに、他地点に落雷ノイズの無い状況下(雷警報も無い)において、大六天だけに発生したノイズ擾乱が数多く記録されているが、その特徴(波形)を分析することにより、地震前駆雑音を見つけ出す可能性がかなり高いと期待している。

Cいよいよ(思い込みもありますが)、牡鹿半島/大六天山に連続的な静電場ノイズが発生しやすいのは、地質・岩盤構造、複雑な地形(海抜500m)に関わりがありそうな気がします。

 以下に、2006.5.16に大六天山付近で発生した落雷と、当日の気象条件、電磁雑音記録波形、実録されたノイズ音を掲示します。
当日の落雷位置スライドショー
当日の気圧配置スライドショー
当日の風向風速スライドショー

データ1⇒波形データを拡大出力の後サウンドファイルを開き、波形とノイズ音を対比しながらご覧ください。
【サウンドファイル】
 CIMG0255.WAV(985KB)

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【サウンドファイル】
 CIMG0256.WAV(646KB)

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データ2−1⇒波形データを拡大出力の後 ビディオクリップファイルを開き、波形とノイズ音を対比しながらご覧ください。
【 ビディオクリップ】
 CIMG0257.AVI(7,689KB)
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データ2−2⇒波形データを拡大出力の後 ビディオクリップファイルを開き、波形とノイズ音を対比しながらご覧ください。
【 ビディオクリップ】
 CIMG0258.AVI(6,758KB) CIMG0259.AVI(12,568KB)
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