《雑音の発生メカニズムに関すること》 2006.4.8記 ![]() ![]() ![]() 例えば見通し外異常伝播⇒地表・海上に発生した異常な電荷塊が対極上の上空にある電離層(E層もしくはその付近)に影響を与え、Eスポのような現象を起こしていると考えると自然です。 ![]() ![]() ![]() 海流・上空の気流、地上の風・雨の影響⇒電荷塊(雲)が動くのは物理的には風、電気的には雨の影響があるような気がし、最近は特に気象変化を注視しています。雑音源が風に乗って移動するなどとは今まで考えたこともありませんでした。(^^!! ![]() 落雷位置情報(結果)による事後検証は容易ですが⇒雷注意報が発生しているような状況下で空電ノイズが発生もしくは地震と関係の無い雷雲接近などによるノイズは誤認の可能性が高いので要注意です。 |
《雑音の測定に関すること》 2006.4.8記 ![]() なぜ⇒震源域から発生する電磁雑音を、DC〜LF〜SHFまでのスペクトラムと仮定した場合、素人的にもVHF帯は他の周波数帯より扱いやすく、ANT等の物理的な大きさも小型軽量、しかもRXは市販品が安価に入手出来るメリットがあります。 LF〜HFは雑音の識別排除に難しさが有り、マイクロ波帯は技術的な難しさと設備費が高価で、測定には高度な技術力が求められます。 ![]() なぜ⇒FM、SSBは震源域からの雑音を直接観測しようとするこの種の方式には不向きです。FM受信機は振幅ノイズを排除する回路を内蔵していますし、SSB受信機は帯域が半分と成りノイズ成分もかなり排除されてしまいます。 ![]() 希望的には小セルで多地点設定⇒ANTは無指向性で半径10〜50km程度の小セルでハーネカム状に観測点を配置することで、ノイズの性質、移動の形態が把握できます。セルは小さければ小さいほど精度が上がります。 今回システムでは指向性ANTは使いませんでした⇒指向性ANTを使うことで観測範囲は拡大されますが、逆に何のノイズを捕捉しているかの分析が難しくなります。特に混信、混変調あるいは人工雑音を広範囲から呼び込む事になりますので、無指向性ANTとしました。 ![]() 留意点⇒電波観測の基本は人工雑音(特に都市雑音)の少ない観測点を選ぶことで、地点の選定を誤ると余計なノイズ分析に嵌りかねません。都市部のビル屋上、変電所、送電線の近傍は回避すべきです。自然界雑音・観測には山頂の無線中継所が最適といえます。 ![]() 取敢えず人間の耳が一番⇒VHF受信機のAF出力をAGC/OFFでモニターしていますが、AF出力は人工雑音、混信識別、平常値との相対レベル観測には好都合です。雑音をモニタすることで容易に分かります。取敢えずは相対レベルを正確に、かつ観測点の諸元に統一性を持たせた環境条件で行うことが肝要です。 ![]() |