最近、観測データが蓄積されるにつれて、地震前に観測している電波雑音は、所謂一般的に云われる電波雑音ではなく、静電界的な雑音と確信している。 【電波雑音ではないとする主な理由】 ★元データから分かるように、大六天の雑音状況と他の2地点(国見、栗原)の観測データに相関が無いことがその事を証明している。 ★50MHz帯の電波であれば(経験則ではあるが)、50kmほどの位置関係にある3地点に受信(LEV・時刻)され無いこと。 ★空気中の塵・水蒸気に帯電された電荷からの静電的な雑音と考えると、同上の現象が理解できる。 【雷との関係】 ★雷現象≠地震現象ですが、誘因・触発の相関は否めません。キィーワードはイオン塊、静電界か? ★下図において、@〜Bの状態は静電界雑音が高レベル(SP音ではジィーッという音?)で持続している状況と考えられる。 このような帯電された状態の中で落雷が発生すると、瞬時的に帯電状態が解消(中和)されるため、Aの様な急激に雑音の低下する現象が現れると考えられる。 ★FM放送波の見通し外伝播も、海上(もしくは地上)に発生したイオン塊の反対極が上空に発生し、Eスポもどきの局所的な電離層(イオン塊)が発生したとと考えると理に叶う。 【観測系の課題】 ★今回使用した計時データは、落雷情報がGPS、ノイズレコーダーは電波時計による(PC時計の)随時校正であるため、多少の誤差が生じている。 ★データのサンプリング時間を72sとしているため、瞬時的なデータには追随していません。(見落としがあります。) |
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【電波雑音と同時間帯における大六天付近の落雷状況】 ※括弧内時刻をクリックすると落雷位置が表示されます。 @17:39:45〜A17:51:45 (17:42:10) (17:49:06) A17:51:45〜B18:01:21 (17:55:45) (17:59:18) (17:59:49) B18:01:21〜C18:07:21〜D18:09:45 (18:01:40) (18:03:19.3) (18:03:19.4) (18:05:07.9) (18:06:11) D18:09:45〜E18:37:21 (18:11:24.2) (18:19:15) (18:27:39.6) (18:32:52) (18:35:47) E18:37:21〜F19:02:33 (18:38:04) (18:39:18) (18:42:56) (18:47:39) (18:48:15) (18:58:59) (19:00:55) (19:01:41) F19:02:33〜G19:34:57 (19:02:41) (19:05:43) (19:06:19) (19:07:01) (19:09:48) (19:10:20) (19:11:18) (19:13:31) (19:19:53) (19:27:44) G19:34:57〜H19:46:57 (19:39:20) (19:44:47) その後、しだいに牡鹿半島近隣を離れ太平洋上に遠ざかり消滅した。 |