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地震が起こる前の発生する電磁現象
について観測と考察を行っています。

 このサイトは、従来の地殻変動観測とは異なる新しい電磁気手法による地震予知の可能性について探求した記録です。

2005.11.23の電磁現象考察





最近、観測データが蓄積されるにつれて、地震前に観測している電波雑音は、所謂一般的に云われる電波雑音ではなく、静電界的な雑音と確信している。

【電波雑音ではないとする主な理由】
★元データから分かるように、大六天の雑音状況と他の2地点(国見、栗原)の観測データに相関が無いことがその事を証明している。

★50MHz帯の電波であれば(経験則ではあるが)、50kmほどの位置関係にある3地点に受信(LEV・時刻)され無いこと。

★空気中の塵・水蒸気に帯電された電荷からの静電的な雑音と考えると、同上の現象が理解できる。

【雷との関係】
★雷現象≠地震現象ですが、誘因・触発の相関は否めません。キィーワードはイオン塊、静電界か?

★下図において、@〜Bの状態は静電界雑音が高レベル(SP音ではジィーッという音?)で持続している状況と考えられる。
 このような帯電された状態の中で落雷が発生すると、瞬時的に帯電状態が解消(中和)されるため、Aの様な急激に雑音の低下する現象が現れると考えられる。

★FM放送波の見通し外伝播も、海上(もしくは地上)に発生したイオン塊の反対極が上空に発生し、Eスポもどきの局所的な電離層(イオン塊)が発生したとと考えると理に叶う。

【観測系の課題】
★今回使用した計時データは、落雷情報がGPS、ノイズレコーダーは電波時計による(PC時計の)随時校正であるため、多少の誤差が生じている。

★データのサンプリング時間を72sとしているため、瞬時的なデータには追随していません。(見落としがあります。)

2005.11.23 大六天観測点/牡鹿半島周辺で激しい雷撃が観測された。
※落雷の詳細はalbumを参照願います。
雷撃が観測されてから8時間13分経った翌日2005.11.24(01:53)、宮城県沖でM3.4の地震が発生した。
《写真をクリックすると拡大します》

【電波雑音と同時間帯における大六天付近の落雷状況】
※括弧内時刻をクリックすると落雷位置が表示されます。

@17:39:45〜A17:51:45
(17:42:10) (17:49:06)

A17:51:45〜B18:01:21
(17:55:45) (17:59:18) (17:59:49)

B18:01:21〜C18:07:21〜D18:09:45
(18:01:40) (18:03:19.3) (18:03:19.4) (18:05:07.9) (18:06:11)

D18:09:45〜E18:37:21
(18:11:24.2) (18:19:15) (18:27:39.6) (18:32:52) (18:35:47)

E18:37:21〜F19:02:33
(18:38:04) (18:39:18) (18:42:56) (18:47:39) (18:48:15) (18:58:59)
(19:00:55) (19:01:41)

F19:02:33〜G19:34:57
(19:02:41) (19:05:43) (19:06:19) (19:07:01) (19:09:48) (19:10:20)
(19:11:18) (19:13:31) (19:19:53) (19:27:44)

G19:34:57〜H19:46:57
(19:39:20) (19:44:47)
 その後、しだいに牡鹿半島近隣を離れ太平洋上に遠ざかり消滅した。


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